写真屋さん完全マニュアル ― ○同時プリントの頼み方

・同時プリントとは?
「同時プリント」という言葉の意味を知っているでしょうか。これは「現像+プリント」と言うことを指します。通常はこの同時プリントの依頼が殆どですが、用途によって現像だけの依頼もできるのです。


また、街中で「プリント0円!」というフジカラー等の看板をよく目にすると思います。クリーニング店やスーパーなどにありますが、この0円は完璧にタダということではありません。写真屋さんをやっている僕でも紛らわしい表記だと思いますが、この表記は「プリント料金は取りません。ですが、現像料は頂きます」と意味なのです。プリント料を取ると写っている画像の数に応じて値段が上下します。この不安定さの解消……つまり値段の固定と安さの追求のためにこのようなサービスが出現しました。


ここからは余談ですが、この定額・低価格のサービスのために個人業や中小規模のチェーン店は結構な打撃です。プリント料と現像料を取ると24枚フィルムで大体1200円程度になるのですが、これが現像料だけをとる定額制だと600円前後だけで済みます。600円でも利益は出るのですが、薄利多売の形で営業しないとだめなのです。プリンターや現像機のリース契約代などの設備費用も結構かかるので大変です。普通の写真屋さんでは同時プリントのほかにも色々業務があるので、大手が同時プリント専用の設備で作業をした方が効率的にはとてもよいと思います。







・フィルム・使い捨てカメラの頼み方

さて、肝心の同時プリントの出し方ですが、ほとんど記述することがありません。(笑)



普通に取り終えたフィルムや使い捨てカメラをもって行くだけでOK!あとはお店で仕上がり時間とサイズの確認、名前と電話番号を記入してください。このとき、
電話番号は正確に記入をしましょう。作業をしていると、お客様に確認しないといけない場合が多々起こります。



同時プリントの場合は媒体がフィルムなのであまり連絡する機会はありませんが、それでもサイズの確認や仕上がり時間の大幅な遅れ(機械の不調など)で電話をする場合があるので正確に連絡が取れる電話番号を記入してください。







・注意点

1、リバーサルフィルムや白黒フィルムの場合

通常のフィルム(35mmカラーフィルム)では気にすることはないのですが、リバーサルフィルムや白黒フィルムというものがあり、これらは通常の現像機では現像が出来ません。間違えて現像してしまうと、フィルムが激しく変色してしまい全く写真というものになりません。だから、自分でフィルムの種類がリバーサルや白黒フィルムと分かる場合は必ず申し出てください。(プリントは一応出来るのですが、色相、彩度、明度……つまり色合いですね。それらが全てめちゃくちゃなものになります。そもそもリバーサルフィルムの場合、ネガは黒がベースでコマは綺麗な色つきなのですが、それが間違った現像機でやるとネガはムラサキ、コマもムラサキ……という具合。プリンターに読み込ませると、写真の色はまるで芸術家の色合いという具合)



2、カメラからのフィルムの取り出し

カメラからのフィルムの取り出しには十分気をつけてください。カメラは結構故障しやすいので、フィルムが取り終わっても巻き上げられていない場合などがあります。また、フィルムが途中で止まっていることもあり、とりあえずは巻き戻しボタンがカメラの裏底などにあるのでそこをボールペンなどで押してください。

どうしても分からないときは写真屋さんに聞いてみましょう。新人さんで分からない人もいるので、なんともいえませんが相談してみる価値はあると思います。


もし、フィルムが中で止まっていた場合はすぐにカバーを閉めて下さい。感光は免れませんが、少しは被害を抑えることが出来ると思います。












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