ある日、レジが少々混み、その対応をしていまし。



すると、つい先ほど写真の受け渡しをした方が戻ってこられました。かなり急ぎのようで、列を割って、僕に尋ねてきます。




客：「ここに、バック忘れなかった？！」



と、言われましても、受付の台に無いですし、プリンターの上、仕上がり品のラック、作業台にもあるわけありません。そもそも忙しいため、どんなバックかも覚えていません。



ふと、お客様のほうを見ると。



…………
…………。




レク：「お客様、えっと、それじゃありませんか？」



そういって、僕はお客様の腕にぶら下がっているバックを指しました。




客：「…あ。これこれ」


と、言ってお客様はそそくさと帰っていかれました。




まだ、春が到来する前の少し寒い時期のことでした。