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写真一枚の原価について
○写真の原価
写真屋さんの命とも言える「写真」。なんといってもこれが無ければ語れません。 利益もここから出しているのです。フィルムからのプリントで一枚30円前後ですが、 実際の原価は一体いくらなんでしょうか?ここではL判一枚(89×127)の原価を検証してみましょう。



まず、写真のもとである「ペーパー(印画紙)」と呼ばれるものはトイレットペーパーやセロハンテープなどのように ロール状になっています。それをマガジンというものにセットしてそれぞれのサイズ(もともとの幅が違うものはまた違う寸法のロールを使います。) に裁断して写真になっているのです。例として89ペーパー、203ペーパーなどがあります。



仕入れのとき、このペーパー単位で仕入れをします。主にL判をプリントする89ペーパーについて説明します。 メーカーや品質、仕入先によって値段が違ってきますがここでは仮に一ロール(約170メートル)4500円として計算します。 品質が高いものなどは5000円以上するものもありますし、逆に大量仕入れ等で4000円前後まで落とせることも可能ではないでしょうか。



さて、ここから原価を計算していきます。約170メートルでL判(127mmの長さ)が何枚取れるでしょうか。



170.00cm ÷ 12.7cm=約1338枚
4500円 ÷ 1338枚 =約3.3円/一枚あたり




最高に安くて安くて3.3円!これは安いと思いませんか? ですが、実はこんなコストで出来ることはありません。写真屋さんではどんなに気をつけていても ロスペーパーというミスプリントが出ます。機械の故障や、ペーパー換えの時なども多少のロスが伴うので 実際はもっとコストがかさむでしょう。キリがいいところで1000枚/一ロールあたりにして計算すると 一枚4.5円。もともとの値段が高いものもあるので、8円前後ぐらいまでの間があると思ってください。



こうやって写真屋さんは写真から利益を出しているのです。「ぼったくりだ!」と思う方もいるかもしれませんが、 これで食っていってるのです。これくらいの原価じゃないとやっていけませんよね。だから、この情報をみても 写真屋さんに因縁等をつけないで下さいね。(笑)ですが、最近は一本の同時プリントで500円キッカリとかも よく見かけます。もっと安いところもあるでしょう。ニ、三日の時間はかかりますがこれは破格な値段ですよね。 僕たちのような普通の写真屋さんはもっと頑張らないと大変です。



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